近年、SNSやインターネット上で「ブラックでも融資可能」「破産歴・債務整理OK」「海外の銀行からの融資」「高額投資案件」などの投稿を目にすることがあります。
しかし、これらはすべて 詐欺 です。本記事では、よくある詐欺の手口をまとめ、被害防止のための注意点を解説します。
目次
詐欺の典型的な投稿内容
- 「高額融資・完全ブラック向け金融」
- 「100〜1000万円まで融資可能」
- 「海外銀行の投資・インドネシアなどの通貨払い」
- 「破産・返済不履行でも即日融資」
これらはすべて虚偽であり、ブラックや破産歴がある状態で高額の融資を受けられることは絶対にありません。実際に借りられるのは闇金や一部のファクタリング業者だけです。
ケース①:海外融資を装う手口
- 「日本国内では融資が難しい」と言い、海外法人を設立してプロパー融資を受けるよう勧めてくる。
- 法人設立費用として先にお金を要求。
- 「10日後に振り込み予定」などと信じ込ませ、スマホのスクリーンショットを提示して安心させる。
- 実際には入金は一切なく、設立費用だけ奪われる。
さらに、提出させられた 免許証やパスポートの情報を悪用 され、銀行口座開設や消費者金融への申込に利用されるリスクもあります。
ケース②:保証料や手数料を名目に金銭を要求
- 「資金調達案件」として申し込みをさせる。
- 身分証明やCIC情報を要求される。
- 実際には借入できないと分かっていながら「審査通過・限度額300万円」と伝えてくる。
- 「10日後に入金予定」などと時間稼ぎをし、その後「保証料」「口座の不備手数料」などを理由に金銭を要求。
通常、正規の金融機関は即日入金であり、「数日後」「10日後」という時点で不自然です。
詐欺に共通する特徴
- 会社情報や公式サイトが存在しない(名刺やGoogle情報もなし)
- 個人名やSNSアカウントだけで勧誘してくる
- テレグラムやシグナルなど外部アプリへ誘導
- 「口座着金予定」や「振込予約画面」のスクショを提示
- 匿名投稿は更に警戒を強めて、絶対に注意してください
絶対に覚えておくべきこと
- ブラック・破産・債務整理中に「高額融資」が受けられることはありません
- 「海外融資」や「現地法人設立」はすべて詐欺です
- 身分証や個人情報を渡すことは絶対に避けましょう
- 個人や無名の団体による資金調達の勧誘には応じないこと
まとめ
これらの詐欺は、プロの詐欺グループが組織的に行っているため、被害に遭っても捕まえるのは極めて困難です。
「楽に高額融資が受けられる」話は、すべて詐欺。
身分証やお金を渡した時点で取り返すのはほぼ不可能です。
皆さんもどうか甘い言葉に騙されず、冷静に判断してください。